C++

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ウィキペディアにC++ の解説があります。

C++(シープラスプラス/俗にシープラプラ)とは実践的で高度なプログラムを開発できる[1]ことで知られるプログラミング言語のひとつである。1983年に発表。

概要

C言語に実用的なプログラミングのための高度な機能を追加して作られた。このため、CとC++の文法は非常に似通っており、多くのCによるプログラムはそのままC++としても動作させることができる。[2]使いやすく柔軟な抽象化のメカニズムを持つことで知られている。

最もハードウェアに近い言語の1つとされ、言語仕様は基本的にそれよりも低レベルな言語が存在できる余地を残さないように設計されている。[3]このため、OSの作成などにも便利である。[4]

また、従来のツールや環境との互換性を重視している。[5]

パラダイム

C++では、以下のような複数のパラダイムを用いることができる。[6]

特徴

  • 非常に高速に動作する。
  • 現代的な言語機能を提供する。
  • 多様な標準ライブラリを持つほか、Boostなどの充実したライブラリを利用できる。
  • 他の言語と比べて、エラーメッセージの複雑さなどのために初学者にとって難しい言語である。

Hello World

#include <iostream>
using namespace std;
int main(){
  cout << "Hello World!";
  return 0;
}
  1. include <iostream>は標準ライブラリであるiostreamをインクルードする。

iostreamはstd::coutなどを提供するライブラリである。インクルードすることで、このライブラリの内容をプログラムに取り込むことができる。

using namespace std;は名前空間としてstdを使用することを宣言する。これによりstd::coutをcoutと省略して書くことが可能になる。

C++では、基本的にはmain関数が最初に実行される。int main(){ ... }は関数mainの宣言である。

cout は標準出力ストリームである。上記プログラムでは演算子<<によって文字列リテラル"Hello World!"を出力している。

return 0は返り値として0を返す。なお省略することもできる。[7]

出典

  1. 高橋 麻奈 やさしいC++ 第5版
  2. ビャーネ・ストロヴストルップ プログラミング言語C++ 第4版 p1278
  3. ビャーネ・ストロヴストルップ プログラミング言語C++ 第4版 p10
  4. 内田公太 ゼロからのOS自作入門 p4
  5. Scott Meyers Effective C++ 改定第2版 p255
  6. ビャーネ・ストロヴストルップ プログラミング言語C++ 第4版 p12
  7. ビャーネ・ストロヴストルップ プログラミング言語C++ 第4版 p47

関連項目