「スキルシステム」の版間の差分

提供:APCC
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「'''スキルシステム'''は、主にロールプレイングゲームで、スキルポイントを使用して、スキルを習得してキャラクターを強化するという育成システムである。 ==概要== スキルシステムを採用しているゲーム(主にRPG)では、主人公の仲間たちにそれぞれ専用のスキルラインというものを通例複数持っている。…」)
 
 
1行目: 1行目:
'''スキルシステム'''は、主に[[ロールプレイングゲーム]]で、スキルポイントを使用して、[[スキル]]を習得して[[主人公|キャラクター]]を強化するという育成システムである。
'''スキルシステム'''とは、主に[[ロールプレイングゲーム]]において、スキルポイントを使用して[[スキル]]を習得し、[[主人公|キャラクター]]を強化するという育成システムの一つである。


==概要==
==概要==
スキルシステムを採用している[[ビデオゲーム|ゲーム]](主に[[RPG]])では、[[主人公]]の仲間たちにそれぞれ専用のスキルラインというものを通例複数持っている。
スキルシステムを採用している[[ビデオゲーム|ゲーム]](主に[[RPG]])では、登場する[[味方キャラクター]]がそれぞれ専用の「スキルライン」を通例複数持っている。


例えば、DQ11の主人公は、「片手剣スキル」、「両手剣スキル」、「剣神スキル」、「ゆうしゃスキル」の4つを所持しており、それぞれのスキルラインにスキルポイントを振る(注ぎ込むようなイメージ)ことで、任意のスキルを習得することができる。ちなみに、DQ11のスキルパネルシステムの仕様により、剣神スキルは、片手剣スキルまたは両手剣スキルをある程度習得してからでないと習得できないようになっている。
例えば、[[DQ11|ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて‎]]の主人公は、「片手剣スキル」、「両手剣スキル」、「剣神スキル」、「ゆうしゃスキル」の4つを所持しており、それぞれのスキルラインにスキルポイントを割り当てることで、任意のスキルを習得することができる。ただし、DQ11におけるスキルは独特な依存関係を持っている。例えば、剣神スキルは片手剣スキルまたは両手剣スキルをある程度習得してからでないと習得できないようになっている。


==スキルの種類==
==スキルの種類==
11行目: 11行目:
[[特技]]については当該記事を参照されたし。
[[特技]]については当該記事を参照されたし。


パッシブスキルとは、習得するだけで自動的に発動してくれるものを指し、[[ステータス]]を底上げしたり、[[会心]]率や[[みかわし]]率などを上げたりするものもある。
パッシブスキルは、習得するだけで自動的に発動されるものを指し、特定の[[ステータス]]を向上させるものが一般的である。


そして、特殊な効果は、例えば「装備時[[状態異常]]成功率アップ」、「○○([[デバフ]]技や[[蘇生]]技など)の成功率アップ」、「二刀の心得」(同じ種類の[[武器]]を同時に両手に装備することができるが、逆手側の[[攻撃力]]は半分で計算される)、「やまびこの心得」([[呪文]]を唱えたときに一定確率で[[MP]]消費無しでもう一度発動する<ref>要するにチートスキルである。</ref>)、「○○範囲化」(もともと一人にしか効果がなかった特技が仲間全員にかかるようになる)といったものである。
特殊な効果には、以下のようなものがあげられる。
*「二刀の心得」(同じ種類の[[武器]]を同時に両手に装備することができるが、逆手側の[[攻撃力]]は半分で計算される)
*「やまびこの心得」([[呪文]]を唱えたときに一定確率で[[MP]]消費無しでもう一度発動する<ref>要するにチートスキルである。</ref>
*「○○範囲化」(もともと一人にしか効果がなかった特技が仲間全員にかかるようになる)と


スキルと聞くと、技能の方のスキルに目が行きがちだが、パッシブスキルも侮れない。一つのパッシブスキルを取る度に、例えば力のパラメータが10上がるとすると、[[レベル]]およそ1つ分のアドバンテージを得ることができる。さらに、もちろんこれまでに習得したパッシブスキルは全て加算されていくので、塵も積もれば山となる。
スキルと聞くと、技能の方のスキルに目が行きがちだが、パッシブスキルも侮れない。パッシブスキルの積み重ねにより、レベルアップに匹敵したり、凌駕するような効果が得られることもある。さらに、もちろんこれまでに習得したパッシブスキルは全て加算・乗算されていくので、塵も積もれば山となる。


==スキルポイント==
==スキルポイント==
スキルポイントとは、スキルを習得するために使うことができるポイントのことである。基本的に、キャラクターの[[レベル]]が上がると、設定された分のスキルポイントがもらえる仕組みになっていることが多い。また、レベルアップでもらえるスキルポイントだけでは全てのスキルを取り切ることができなくなっている場合があり、その場合は、他にもスキルポイントをもらうことができる方法が存在する場合が非常に多い。
スキルポイントとは、スキルを習得するために使うことができるポイントのことである。
基本的に、キャラクターの[[レベル]]に応じてのスキルポイントを付与することが多い。
また、レベルアップでもらえるスキルポイントだけでは全てのスキルを取り切ることができなくなっている場合があり、その場合は他にもスキルポイントをもらうことができる方法が存在する場合が多い。


==スキルリセット==
==スキルリセット==
一度振ったスキルポイントは、基本的に特殊な手段を用いないと[[リセット]]できない仕様のゲームが多い印象である{{要検証}}。「特殊な手段」の例としては、DQ10では、特定の[[クエスト]]をクリアしたのち、「やりなおしの宝珠」(1個10,000G)という専用[[アイテム]]を[[NPC]]から購入して、特定の場所を調べてそれを消費することでリセットできる。DQ11では、無印版では[[ストーリー]]を中盤まで進めた後に(リセットができるようになるとアナウンスが入る)、教会や女神像の[[メニュー]]の中に追加される。1ポイントあたり20Gのコストで、スキルの種別ごとにリセットを行なえる。
一度振ったスキルポイントは、基本的に特殊な手段を用いないと[[リセット]]できない仕様のゲームが多い印象である{{要検証}}
「特殊な手段」の例としては、DQ10では、特定の[[クエスト]]をクリアしたのち、「やりなおしの宝珠」(1個10,000G)という専用[[アイテム]]を[[NPC]]から購入して、特定の場所を調べてそれを消費することでリセットできる。
DQ11では、無印版では[[ストーリー]]を中盤まで進めた後に(リセットができるようになるとアナウンスが入る)、教会や女神像の[[メニュー]]の中に追加される。1ポイントあたり20Gのコストで、スキルの種別ごとにリセットを行なえる。


==習得システム==
==習得システム==
簡単に実装するだけなら、規定のポイントまで振ると習得できるという単純なシステムを実装すればよい。DQ11などの作品では、スキルパネルシステムを採用しているものもある。百聞は一見にしかずと言うので、どのようなものかはググっていただいた方がわかりやすいが、これまでに開放したスキルパネルに隣接するパネルのスキルを習得することができるというパズルのような仕組みになっている。
簡単に実装するだけなら、規定のポイントまで振ると習得できるという単純なシステムを実装すればよい。
 
DQ11などの一部の作品では、スキルパネルシステムやスキルツリーシステムを採用している。これは習得するスキルに依存関係を持たせ、前提スキルを習得した後にのみスキルを習得することができる、とするものである。これにより、初期に強力過ぎるスキルを取得することを防ぐことができる。<ref>もちろん、後期のスキルの必要スキルポイントを高めることによってもこのような仕組みは実現できるが、このような仕組みでは「必要スキルポイントが低いスキルから順番に取得する」といった戦略が有利になり、スキルの取得順序が半ば強制されスキル制の「自由度の高いゲームプレイ」が阻害される恐れがあるため、どちらが好まれるかは状況による。</ref>
ドラクエ以外のゲームでは、スキルツリーシステムを採用しているのが大半で、樹木の形のように配置されたスキルを、これまでに開放したスキルから枝が伸びているスキルを習得することができるというスキルパネルシステムに似たものになっている。
 
==実装==
グローバルな[[変数]]を書き換えるものが多いが、イベントメッセージ等様々な方法が用いられる。
特に[[オンラインゲーム]]では[[チート]]対策のため様々な手法が用いられる。


==関連項目==
==関連項目==

2022年7月20日 (水) 14:06時点における最新版

スキルシステムとは、主にロールプレイングゲームにおいて、スキルポイントを使用してスキルを習得し、キャラクターを強化するという育成システムの一つである。

概要

スキルシステムを採用しているゲーム(主にRPG)では、登場する味方キャラクターがそれぞれ専用の「スキルライン」を通例複数持っている。

例えば、ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて‎の主人公は、「片手剣スキル」、「両手剣スキル」、「剣神スキル」、「ゆうしゃスキル」の4つを所持しており、それぞれのスキルラインにスキルポイントを割り当てることで、任意のスキルを習得することができる。ただし、DQ11におけるスキルは独特な依存関係を持っている。例えば、剣神スキルは片手剣スキルまたは両手剣スキルをある程度習得してからでないと習得できないようになっている。

スキルの種類

スキルには、大きく分けて3種類あり、「特技」を習得するものと、「パッシブスキル」を習得するもの、そして特殊な効果を習得するものがある。

特技については当該記事を参照されたし。

パッシブスキルは、習得するだけで自動的に発動されるものを指し、特定のステータスを向上させるものが一般的である。

特殊な効果には、以下のようなものがあげられる。

  • 「二刀の心得」(同じ種類の武器を同時に両手に装備することができるが、逆手側の攻撃力は半分で計算される)
  • 「やまびこの心得」(呪文を唱えたときに一定確率でMP消費無しでもう一度発動する[1]
  • 「○○範囲化」(もともと一人にしか効果がなかった特技が仲間全員にかかるようになる)と

スキルと聞くと、技能の方のスキルに目が行きがちだが、パッシブスキルも侮れない。パッシブスキルの積み重ねにより、レベルアップに匹敵したり、凌駕するような効果が得られることもある。さらに、もちろんこれまでに習得したパッシブスキルは全て加算・乗算されていくので、塵も積もれば山となる。

スキルポイント

スキルポイントとは、スキルを習得するために使うことができるポイントのことである。 基本的に、キャラクターのレベルに応じてのスキルポイントを付与することが多い。 また、レベルアップでもらえるスキルポイントだけでは全てのスキルを取り切ることができなくなっている場合があり、その場合は他にもスキルポイントをもらうことができる方法が存在する場合が多い。

スキルリセット

一度振ったスキルポイントは、基本的に特殊な手段を用いないとリセットできない仕様のゲームが多い印象である[要検証] 。 「特殊な手段」の例としては、DQ10では、特定のクエストをクリアしたのち、「やりなおしの宝珠」(1個10,000G)という専用アイテムNPCから購入して、特定の場所を調べてそれを消費することでリセットできる。 DQ11では、無印版ではストーリーを中盤まで進めた後に(リセットができるようになるとアナウンスが入る)、教会や女神像のメニューの中に追加される。1ポイントあたり20Gのコストで、スキルの種別ごとにリセットを行なえる。

習得システム

簡単に実装するだけなら、規定のポイントまで振ると習得できるという単純なシステムを実装すればよい。 DQ11などの一部の作品では、スキルパネルシステムやスキルツリーシステムを採用している。これは習得するスキルに依存関係を持たせ、前提スキルを習得した後にのみスキルを習得することができる、とするものである。これにより、初期に強力過ぎるスキルを取得することを防ぐことができる。[2]

関連項目

  1. 要するにチートスキルである。
  2. もちろん、後期のスキルの必要スキルポイントを高めることによってもこのような仕組みは実現できるが、このような仕組みでは「必要スキルポイントが低いスキルから順番に取得する」といった戦略が有利になり、スキルの取得順序が半ば強制されスキル制の「自由度の高いゲームプレイ」が阻害される恐れがあるため、どちらが好まれるかは状況による。