状態異常
状態異常とは、主にロールプレイングゲームにおいて、敵味方問わずキャラクターに付与される特殊な効果のことである。
概要
RPGの戦闘は、ただダメージを与え合うだけでは面白くない。毒や麻痺といった悪い効果を受け、戦闘の妨害をされるのもまた一興。また、味方に一時的な強化を施し、大ダメージを狙うという戦略も取ることができるようになる。ただし、最近のドラゴンクエストの作品では、強敵が良い状態変化を全て打ち消す技を放ってくることがあるので、せっかく何ターンもかけて味方に撒いたバフが一瞬で水泡に帰すこともあるので注意したい。
「状態異常」とあるが、内部の処理では、悪い効果だけでなく、良い効果もこれにまとめられることが多い。
状態異常は、RPGだけでなく、アクションゲームにも取り入れられることもある[要出典] 。
ゲームデザイン
一般的に、即時的な効果ではなく持続的な効果をもたらすため、ただ殴り合うだけの戦闘から脱却するための方法として最も一般的なゲームシステムである。 多くの場合数ターン以内に決着が付く雑魚戦ではターン数の無駄になることが多いため、一般的にはボス戦などの戦闘で頻繁に用いられる。
バフの導入により戦闘にかかるターン数は増えることが多い。特に、制限のない回復技(とくに時間回復など)はゲームを終わりに向かわせるパラメーターである「HP」を増加させるため、多くの場合はゲームをマンネリ化させる一因となる。極端な場合には「お互いに回復しあって永遠にゲームが終わらない」という事態まで起こりうる。
実装
ウディタでは、ユーザーデータベースに状態異常を設定する項目がある。
他のシステムとの組み合わせ
ポケモンでは、特殊な状態異常を受けると、ステータス低下の効果も受ける。例えば、麻痺になると毎ターン1/4の確率で行動不能になり、かつ素早さが半分になったり、やけどになると毎ターン最大HPの1/16のダメージを受け、かつこうげきが半分になったりする。
また、DQ10では、敵に一度効いたデバフは、効果がかかると、一定時間その敵のもつそのデバフに対する耐性が少し高くなるという仕様がある。これは、一回休み系の技を連続で使用することで、一回休み系に耐性を持たない敵をあまり行動させずに倒せてしまうことを防ぐ目的だと思われる。
ある状態異常をトリガーにして、「毒などの特定の状態異常になっている敵に対してダメージが6倍[1]」といったコンボを狙える特技などを実装してみてもいいかもしれない。
主な状態異常
悪い効果
良い効果
- HP自動回復[5]
- ステータス上昇
- 会心率上昇
場全体に影響を及ぼすもの
- 天候(強い日差し、雨、あられ、砂嵐など)
- トリックルーム(素早さが逆転する)