スキルシステム
スキルシステムは、主にロールプレイングゲームで、スキルポイントを使用して、スキルを習得してキャラクターを強化するという育成システムである。
概要
スキルシステムを採用しているゲーム(主にRPG)では、主人公の仲間たちにそれぞれ専用のスキルラインというものを通例複数持っている。
例えば、DQ11の主人公は、「片手剣スキル」、「両手剣スキル」、「剣神スキル」、「ゆうしゃスキル」の4つを所持しており、それぞれのスキルラインにスキルポイントを振る(注ぎ込むようなイメージ)ことで、任意のスキルを習得することができる。ちなみに、DQ11のスキルパネルシステムの仕様により、剣神スキルは、片手剣スキルまたは両手剣スキルをある程度習得してからでないと習得できないようになっている。
スキルの種類
スキルには、大きく分けて3種類あり、「特技」を習得するものと、「パッシブスキル」を習得するもの、そして特殊な効果を習得するものがある。
特技については当該記事を参照されたし。
パッシブスキルとは、習得するだけで自動的に発動してくれるものを指し、ステータスを底上げしたり、会心率やみかわし率などを上げたりするものもある。
そして、特殊な効果は、例えば「装備時状態異常成功率アップ」、「○○(デバフ技や蘇生技など)の成功率アップ」、「二刀の心得」(同じ種類の武器を同時に両手に装備することができるが、逆手側の攻撃力は半分で計算される)、「やまびこの心得」(呪文を唱えたときに一定確率でMP消費無しでもう一度発動する[1])、「○○範囲化」(もともと一人にしか効果がなかった特技が仲間全員にかかるようになる)といったものである。
スキルと聞くと、技能の方のスキルに目が行きがちだが、パッシブスキルも侮れない。一つのパッシブスキルを取る度に、例えば力のパラメータが10上がるとすると、レベルおよそ1つ分のアドバンテージを得ることができる。さらに、もちろんこれまでに習得したパッシブスキルは全て加算されていくので、塵も積もれば山となる。
スキルポイント
スキルポイントとは、スキルを習得するために使うことができるポイントのことである。基本的に、キャラクターのレベルが上がると、設定された分のスキルポイントがもらえる仕組みになっていることが多い。また、レベルアップでもらえるスキルポイントだけでは全てのスキルを取り切ることができなくなっている場合があり、その場合は、他にもスキルポイントをもらうことができる方法が存在する場合が非常に多い。
スキルリセット
一度振ったスキルポイントは、基本的に特殊な手段を用いないとリセットできない仕様のゲームが多い印象である[要検証] 。「特殊な手段」の例としては、DQ10では、特定のクエストをクリアしたのち、「やりなおしの宝珠」(1個10,000G)という専用アイテムをNPCから購入して、特定の場所を調べてそれを消費することでリセットできる。DQ11では、無印版ではストーリーを中盤まで進めた後に(リセットができるようになるとアナウンスが入る)、教会や女神像のメニューの中に追加される。1ポイントあたり20Gのコストで、スキルの種別ごとにリセットを行なえる。
習得システム
簡単に実装するだけなら、規定のポイントまで振ると習得できるという単純なシステムを実装すればよい。DQ11などの作品では、スキルパネルシステムを採用しているものもある。百聞は一見にしかずと言うので、どのようなものかはググっていただいた方がわかりやすいが、これまでに開放したスキルパネルに隣接するパネルのスキルを習得することができるというパズルのような仕組みになっている。
ドラクエ以外のゲームでは、スキルツリーシステムを採用しているのが大半で、樹木の形のように配置されたスキルを、これまでに開放したスキルから枝が伸びているスキルを習得することができるというスキルパネルシステムに似たものになっている。
実装
グローバルな変数を書き換えるものが多いが、イベントメッセージ等様々な方法が用いられる。 特にオンラインゲームではチート対策のため様々な手法が用いられる。
関連項目
- ↑ 要するにチートスキルである。